仏教では、「生」 「老」 「病」 「死」
そのものが、人の苦痛の根源であると説きます。
「生まれ出ずる事」そのものが苦しみと言う訳です。
そして、「死」というものからは誰も逃れる事はできないのです。
全てを手に入れたはずの始皇帝でさえ、不死にこだわり、死因は水銀中毒とさえ言われています。不死の薬を妖しげな仙人などに依頼した不幸により身を滅ぼす愚かさを演じました。
不老不死の薬を所望された方も、「処方しなければ、殺す。」とか言って脅かされれば、「水銀(丹)でも処方しておくか・・・。」と、思うのが、当たり前の道理のようです。
人の苦しみや悩みは、この様に、決して尽きる事は無いのでしょう。
ただ、様々なトラブルの根源は、詰まるところは、この様に基本的な人間の生命現象に由来するものです。
物事を理解する事と、実際にどの様に生き抜くかは違うことにせよ、基本的な理解を持っていたほうが、あらゆることに対処が、スムーズに行く事でしょう。
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